第16章 お菓子と彼と
赤司くんは私を家の前まで送ってくれた。
やっぱり赤司くんは優しいなぁ。
だから好き。
「赤司くん、今日は色々ありがとう。」
別れ際、去ろうとする赤司くんを呼び止めて言いたいことを言った。
「ああ。」
「あと.....ごめんね。」
「え?」
それだけ言ってその場を後にする。
エレベーターを使って部屋まで逃げるようにして走った。
赤司くん....ごめんね....。
いっぱい迷惑かけてごめんね。
赤司くんの方がつらい思いたくさんしてるのにその重荷になるようなことしてごめんね。
なにも出来なくてごめんね。
赤司くんに言いたかった謝罪の言葉を胸にしまいながら部屋のドアをバタンと閉めた。
ノートを開く。
今日は色々あったよ。大変だった。
私、壊れてる。どんどん壊れていく自分が怖い。
赤司くんにつらい思いばっかりさせてる自分が嫌。
もう生きていくのがつらい。
でもそんなこと言っちゃダメだよね。私のこの体、命は私だけのものじゃないんだから....。
ごめんね。こんなダメな私で。頑張って生きるね。
ほぼ自分の主観ばかりを書き込んだものになってしまった。
本当は今日あった出来事を書かないといけないのにこれじゃあただの独りよがりな日記だ。
でもそんなことを気にする余裕すら今の私にはなかった。
ソファーの上に倒れこんで一人むなしく天井を見た。