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漆黒の髪のマギ

第2章 友達


王になるもの…


その言葉に私やアラジンは目を合わせた。


一体どういうことなのだろうか。


すると、その青い巨人はこの場にいる全員を見始めたのだ。


1人1人、まるで品定めをするように。


そして領主、モルジアナ、アリババと来て私やアラジンを見た瞬間、その青い巨人は驚きながら私達に頭を下げてきたのだ。


その事に思わず私やアリババやアラジンは驚いた。


「これはこれは、"マギ"よ」


『…………』


また、マギ……


私はその青い巨人からそれを聞いてアラジンを見た。


彼も同じく、それについて気になったようで険しい顔をしながら青い巨人を見ていたのだ。


この部屋は先程まで石で作られた物ばかりだったのに、今では光る物ばかりになっている。


これは恐らく、アリババが言っていたお宝の事だ。


大きい物から小さい物まである、それは綺麗な物たちであった。


そしてそんな綺麗な物たちが並ぶ中心に、その巨人はいたのだ。


『貴方は?』


「我が名はアモンですマギよ」


そんな中私が名前を問いかければ、彼はアモンと名乗った。


そして私はそんなアモンを見つめる。


するとその時、アラジンの笛からなんといきなりウーゴ君が出てきたのだ。


『!?ウーゴ君!』


「ど、どうしたんだい?」


その事には私もアラジンも驚いてウーゴ君を見た。


しかし、驚くのは私だけではなく、アモンまでもが驚いた顔をしていたのだ。


そしてウーゴ君は私を見て身体中を赤らめた。


言っていなかったが、彼は女性に慣れていないのである。


だからどんな女性に会ってもすぐに照れてしまい、こんな分かりやすい態度を出してくる意外にシャイな人なのだ。


そしてそんなシャイな彼、ウーゴ君はアモンに向き直り何だか私達には伝わらない会議を始めた。


それを暫く見守る私とアラジン。


やがてそれが終わった時、アモンは何かに納得して私とアラジンとアリババを見てきた。


その事に思わず姿勢を正す。


そしてアモンが言った言葉、それは凄く凄く嬉しい台詞であったのだ。


「貴方達のダンジョン攻略を認めます」


『「!?」』


そう言われた瞬間、顔を見合わす私とアリババ。


思わず嬉しくて私とアリババはハイタッチをしあった。




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