第5章 第2ボタンをあなたへ/黒子テツヤ・青峰大輝
「あ、あのね……テツくん、一緒に写真撮ろ?」
桃井は黒子と写真を撮ろうと探していたらしい。これには黒子も断れず、「……わかりました」と承諾した。
「行くぞ」
「え?」
その隙に青峰はの腕を掴み、ズカズカと歩き出した。
を気遣い、歩幅を合わせて歩く黒子に対し、自分のスタイルを変えない青峰。彼の歩幅に合わせるしかないは小走りで後をついていく。
「ここでいいか」
着いたのは近くにある公園。といっても、遊具は少なく、ブランコ・滑り台・砂場があるだけ。けれども、その隣にはフェンスで囲まれたバスケのコートがあり、バスケを楽しむ人の姿が遠目に伺えた。
公園に置かれたベンチにドカッと腰掛け、青い空を仰ぐ青峰。
「は~ぁ、疲れた……」
「堅苦しいの苦手だもんね」
「それもあるけど、待ちくたびれたんだよ」
青峰の鋭い眼差しがを捕らえる。
「テツに告らねーなら、俺と付き合え」
「な、何で そうなんの!?」
「あ? ンなもん、お前を好きだからに決まってんだろ?」
ボーッとした呆れ顔で言う青峰には動揺を隠せなかった。