第2章 日常
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「……それで?一緒に階段から落ちた…と。」
「あはは…」
「う、…本当にごめん…」
「大丈夫だって!私頑丈だし!」
「何言ってるんですか!!!もし怪我したらどうするんです!?だいたい、言い出したのは貴方方ではありませんか!それなのにどうしてそこまで意識が低いのです!?貴方達はもっとアイドルという自覚を…」
「まぁまぁ、今回、怪我はしてないんだし、あんまりおそ怒っちゃ可哀想だよ、海ちゃん」
「なっ、ことりは二人に甘過ぎるんです!もし、大怪我したらどうなっていたことかっ…」
ガミガミと怒られるのは疲れるし、うってなるけれど彼女の叱りは愛情たっぷりで、心配しているからこそのお叱りだから、別に嫌なわけではない。いや、怒られるのは嫌だけども、、、。
こうなっているのは何故かと言うと、先程まきこんでしまった知り合い…ほのかに謝りながら部室へ行くと、皆がどうしたと口々に言い出すので説明をすると説明が終わる直前に海の怒号が部室に響きわたったのだ。
そして、今になる。
「でも、本当、心配したよ~…二人になにもなくって良かった…」
「えへへ…ごめんごめん…」
「ごっごめんね…」
「本当、皆心配するんだから、気を付けなさいよ?」
「あはははは…」
「すみません……」
「えりちったら二人が階段から落ちたって言った瞬間顔が真っ青になるんやからうちびっくりしたよ~」
ニヤニヤとのぞみちゃんがそう言うとえりちゃんは顔を少し赤くしていた。クールに見えてえりちゃんってかなり可愛い所あるよねー
「のぞみ!?」
「ちゃんっだっ大丈夫…?」
ひょこっと横から金色の髪を揺らして此方へ上記の言葉を発しながら小走りでやってくるえみりんは心底心配したという顔をしていた。
「え?あぁえみりん、大丈夫だよごめんね…ていうか私よりほのかの方が痛い気が…」
「もー!ちゃん心配しすぎだよ~!大丈夫だって!」
「うーん…そんっっなにいうなら…」
大丈夫と受けとることにしようかな。