第3章 マテールの亡霊
アレン「ぐ、あぁぁっ…!!」
『! …っ…アレッ…!! 神田「…ユウリ。」 …っ…」
目の前の悪魔はせいぜい進化したばかりのLv.2だろうが、戦闘に快感を感じ、痛め付けられていくアレンにユウリは悲しそうな顔をするが、神田に止められ堪える。
悪魔「あ"あぁぁぁぁぁぁ―! 人形ちゃんがぁ…」
ユウリがアレンと悪魔に気を取られている隙に神田がタリズマンを解除していた。アクマが残念そうな声を上げるがもう遅く、神田は結界の中にいたニ人を抱えて建物の上におり、その目が、アレンとかち合う。
神田「…助けないぜ。感情で動いたお前が悪いんだ。一人でな… 『ユウ… 先に行って… 私も此処に残る。…後で落ち合いましょう?』!? …お前…わかった。…必ず来いよ。」
『…えぇ。 また後で…。』
神田は、まだ納得のいかない顔をしていたが、暫くして2人を抱えその場を去った。
アレン「…ユウリ、いいんですか?」
『ん?…うん。…ユウとちゃんと約束したから。大丈夫。…アレン、行くよ?』
ユウリの合図で、2人は攻撃を始める。飛散する岩となった壁の破片の影に隠れ、アレンはアクマを左手で二つに切った。