第3章 マテールの亡霊
コムイ「…南イタリアでイノセンスが発見された。だが、悪魔も気付き狙っているらしい。…だから、早急にイノセンスを見つけ敵を破壊する。これが今回の任務だよ。」
神田「…おい、それなら尚更俺とユウリだけで十分にだ。 コムイ「…神田君。言った筈だよ、我侭は聞かないって。」 …チッ…」
あからさまに嫌だという顔をする神田にコムイは、有無を言わさぬ視線で対応する。
コムイ「…それに…ユウリちゃんはついこの間【起きたばかり】で、まだ完全じゃない。…だから、2人をメインにしてユウリちゃんにサポートを頼むんだ。」
『…っ… ごめん、ありがとう。』
神田「…わかった…」
(アレン「【この間起きたばかり】…?」)
どんどん話しは進んでいくが、アレンは1人、話しに付いていけないでいた。
コムイ「…はいっ! じゃあ、詳しい資料は途中で読むよーに〜 以上だよ。」
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―地下水路にて。
コムイ「…じゃあ、行ってらっしゃい。」
リナリー「 …ユウリ!! …行ってらっしゃい! 神田も、アレン君も!」
『∑!! …クスッ 行ってきます。(微笑)』
アレン「…行ってきます!」
神田「…ふん。」
そして笑顔を浮べるユウリとアレン、不機嫌な神田の3人を乗せた舟は出発した。
―汽車に乗るまで。
アレン「…あの、ちょっと聞きたいんで… 神田「そんな時間は無い。」」
トマ「汽車が来ます。お急ぎ下さい。」
今回の任務のファインダーのトマが言うと、丁度走っている橋の下から汽車が来た。
アレン「でえぇぇぇ!? こ、これに乗るんですか?」
『アレン! 急いで!』
【ドシャンッ】
アレン「と、飛び乗り乗車…」
トマ「…いつもの事でございます。」
そして4人は車内へと入り、乗務員に言い1室用意してもらい、やっとゆっくり出来たのだった。