第3章 マテールの亡霊
そして主人公は、バズと同じ目線までしゃがみ言葉を続ける。
『 …お願い… 仲間が亡くなって悲しいのはわかるわ、だけど… 私達は【戦争】をしているの… 私はね、こんな時だからこそ少しでも笑っていてほしいの。』
アレン「僕もユウリに賛成です。」
横からアレンの声が聞こえ、手が伸びたかと思うと、尻餅をついたままのバズを起こす。
神田「…ハッ …テメェもとんだあまちゃんだな。」
神田は、アレンに視線だけを寄越しそう発した。それは小さい声だったが、当の本人にはバッチリと聞こえていたらしく、アレンはバズを起こしてから神田に向き直り、手首を掴んだ。
神田「放せよ、モヤシ」
アレン「モヤシ…っ?! …アレンです。」
アレンはギリギリと音が鳴る程に強く掴み、それは睨み合いへと発展し、あまりの殺気に周りは逃げ出した。
『ちょ、ちょっと、2人共… もぉー… リナリー「あ、リーバー班長、彼処。3人共いるわ。」 ん?』
リーバー「お? …声掛ずれぇな… ユウリ!お前も来てくれ。…任務だ。」
主人公が困っていると、後からリナリーとリーバー班長の会話が聞こえた。
『…! はい。』
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―司令室にて。
リーバー「…室長、室長! …はぁ… ユウリとリナリーが結婚するってさー … 『Σ!? え、な、なんで私も入ってるの!?』…まぁまぁ…」
コムイ「ユウリイィィィィィィィィィィ! リナリイィィィィィィィィィ!!」
アレン「…え…?」
神田「…チッ…」
主人公・リナリー『「っきゃあっ」』
凄まじい悲鳴?と共にコムイがアレン達の横を通り、主人公とリナリーに抱き付き号泣しながら、「2人共お兄ちゃんに内緒で結婚なんてヒドイよぉ〜(泣)」と言っている。
リーバー「…わりぃーな。こういうネタでしか起きねーんだ、この人。」
―暫く後。
コムイ「…さて、時間が無いので大筋を聞いたら、3人には直ぐ出発してもらうよ。」
神田・アレン「∑!! 3人!?」
『…あはははは… やっぱり…』
神田「…モヤシも一緒かよ… アレン「な、モヤシ…!?」 コムイ「え、なになぁに〜? もう仲悪くなっちゃったの、君ら。…でも、我侭は聞かないよ。」 …チッ…」