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幼馴染は陰陽師です。

第8章 幼馴染は陰陽師です。 宮地Ver.



「おい!
、お迎えだぞ!」


だったのだが、どうやら来たらしい
でも違和感
きよに対してだったら、そんな声かけはしない


「あ…れ…?
高尾くん?」

「お迎え来ました!
先輩!」


きよの後輩の高尾くんが満面の笑みを浮かべてこっちへ手を振っていた
バスケ部には顔をよく出していたからか、顔を覚えられ、懐かれた
立ち上がり、ドア付近まで行くとまた一層笑みを浮かべた


「あれ?
緑間くんは?」

「真ちゃんは、先に行ってるんですよー
木村先輩に用事があるとかないとかって」

「ふふ…
あ、きよに何か言われたの?」

「え?」

「名前で呼んでも大丈夫って
この前言ったはずなんだけど…」

「あ、いや、言われてないすけど…
じゃ、じゃあ改めて…
先輩、お迎え来ました!」


屈託ない笑みに嬉しくなった
部活に入ってない私にとって、高尾くんと緑間くんの2人は貴重な可愛い後輩くんだ
きよ繋がりで仲良くなったけれども、きよがここを卒業しても仲良くして欲しい気持ちがあるからこそ、可愛がってしまう


「少し待ってくれる?
きよが来てくれるとはず」

「あれ?
俺が宮地先輩の変わりに来たんですよ?
聞いてなかったんですか?」

「え?そうなの?」


一応と思って、携帯を見てみるが連絡は入ってない
朝もそんなこと言われてない
うーん…



「ごめん、やっぱりきよからの連絡も来てないし、一緒に待ってくれる?
後から高尾くんが怒られるのも嫌だし」

「俺なら大丈夫っすよー!
ほら行きましょう」


ガシッと腕を掴まれた
つめ…たい…?
目の前にいる人物は、だれ?


「ごめ、はな…して…!!」

「先輩?ほら、行こう?」


屈託ない笑顔は、一体誰?
この冷たさは人ではない
震えて来そうになる手を振り解こうとするが力が強すぎる


「遅れちゃいますよ?」


(助けて、きよ…!!!)


「てめ、何やってんだ
轢くぞ」


背中が暖かくなったと思ったと同時に塞がれた目
腕に感じていた冷たさはなくなった
あぁ、この声は…


「き、よ…」

「おー
待ってろ」


何かを唱えているのだろう
高尾くんらしき人物から、聞こえる声は苦痛で
目では確認出来ないが、冷たい何かが近寄って来てて、ギュッと力強く服を握りしめた
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