第9章 幼馴染は陰陽師です。 火神Ver.
「。
お前、一人であそこに行っただろ?」
俺の幼馴染は、強いやつ。
バスケットや、ケンカが強いじゃなくて、誰よりもココロが強いやつ。
「え…?」
けど、そんなココロが強いやつでも怖いものだってある。
「目、逸らすな」
ガキの頃、は暗闇を見て怯えていた。
何もないはずなのに、尋常じゃないぐらいの怯えさに違和感を感じたのはけっこー早い時期だった気がする。
「ちょっ///!?
大我///!?
手!手!!」
のおじさんたちに聞いて、視えることを聞いた。
俺も視えるらしいが、物心つく前におじさんに封印されていた。
そろそろも封印時期だったらしい。
「あ?手がどうした?
それよりだ。
あそこには1人で行くなと何度言ったらわかるんだ?
俺か黒子でもいい。
カントクでもいいから、1人で行くな」
その頃からおじさんの元で勉強した。
そんなに長い間教わったわけでもねーが、俺はなんとか認められるぐらいには成長したらしい。
「だって、あそこには部活のものが大量にあるし。
部活もすでに始まってるから、みんなの邪魔したくなかったし」
だから、今はのそばにいて守ってやるんだ。
「だから、甘えろって。
何かあってからじゃ遅いんだぞ」
「大我からもらった御守りがあるんだもん。
それに、大我だとすぐに助けに来てくれそうだもん」
自然と笑みを浮かべるに自然と顔が赤くなるのがわかった。
この天然やろーが…!
黒「あのー痴話喧嘩はそれぐらいにしていただけたら幸いですが…」
火「うっわ!?
黒子!
いたのかよ!」
黒「はい。
声をかけていたのですが…
それより、火神君」
火「あ?」
黒「その格好だと、さんにキス、してるみたいですよ?」
黒子に言われて、改めて自分の姿を見る。
目の前には。
抱きしめてるから、顔はちけーし。
左手は、腰に回してるし。
右手は今さっきボール投げて、んで、の顔…に…!?
火「すまねー!」
思わず、手を離した。
やってしまった…!
幼馴染は陰陽師です。
(黒「火神君。顔、真っ赤です。」
火「てめーのせいだろ!!!」
あの時からかっこよくなった、彼。
だけど、照れ屋さんなのは変わりがなかった。)