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幼馴染は陰陽師です。

第8章 幼馴染は陰陽師です。 宮地Ver.



「いいか、今日は絶対1人で帰るな
俺が部活の時は体育館で待っていろ
の教室には結界が張ってある
俺がそばにいない時意外は外に出るな」


きよ、は
私に対して過保護すぎる
それに対し、友達はみんな羨ましがる
イケメンの幼馴染に守ってもらっているのだから


「きよ、無理だよ
今日体育あるし…」

「休め」

「いや、です」


きよがここまで過保護な理由はわかってる
だけど、それと体育の授業を休むのは違う


「いいか、
今日のお前は危ないんだ
本当だったらずっとそばにいたい」

「きよ、もう教室に戻って?
チャイム鳴っちゃう」


軽く舌打ちすると、頭を撫でて教室へと戻っていくきよの後ろ姿をずっと見守っていた


「宮地先輩、かっこいいよねー」

「ずっとそばにいたい、だなんて
中々聞けないよねー」

「が羨ましいよ」

「わたし、は!
…ごめん、何もない」


彼が私を守る理由は、彼が受けるべきだった呪いを私が受けてしまったから
おかげで狙われやすくなった
私自身がミエナイものに
だから、陰陽師でもあるきよに助けてもらってるのだ


だけど、私自身のことは私自身が一番わかってる
朝からずっと寒気がする
誰かに見られている気がする
そんなものは教室に入ったと同時にそれはなくなった
きよが結界を教室と体育館に張っていることはわかってる
私の呪いを封印するために、彼の力が使われてるのも知ってる
だからこれ以上結界を張ることは無理だということもわかってる
私は、ずっとこれからもきよに守られ続けられるのか


「そんなこと、許されない」


彼にも好きな人が出来る。
邪魔にはなりたくない。
でも、離れることなんて、今更出来やしないのに…


「…きよママに相談しよう」


きよの師匠でもあるママに相談しよう。
もしかしたら、教えてもらえるかもしれない。
自分で守りきる方法を。














チャイムが鳴った。

あれからいつの間にか4時間も経っていたらしい。
具合が悪いと判断されたのか、体育の授業の際は休ませてもらった。
…教室で。



「きよかな…」



たぶんではない、決定事項だ。
今日は大人しくきよの言うことでも信じておこう。
机の上に顔を伏せた。
お昼は迎えに来てくれるはずだ。
それまで待ってよう。

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