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七色の雫 短編

第2章 ますますくりすます R18



エドワードがあわててシャンメリーのボトルを手に取り、ラベルとにらめっこ。

「し、白ワインだ…」

うむ、甘いものを食べると飲み物が欲しくなる。
手を伸ばしてワイングラスを取ろうとしたが、エドに取り上げられた。

「おい。」
「これ、酒だ!」
「いいから、返せ。」

立ち上がり、エドを捕まえグラスを取り戻そうとした。
しかし足がもつれ、体勢を立て直す力もなくエドを捕まえたまま座っていたソファーに逆戻りしてしまった。
必然的にグラスの中のワインはこぼれてしまい、またも僕の服を汚した。

「ビーネ!しっかりしろ!」
「あー。汚れた。脱ぐ。」
「脱ぐな!裸になるな!バカ!」

僕をソファーに押さえつけ、僕の上に馬乗りになっているエドワード。
あれ、エドワードってこんなにかっこよかったっけ?
数秒、エドワードの視線を全身に浴びていた。

「……ビーネ。」
「なぁに。」
「誘ってんの?」
「服、脱ぎたい。」
「脱がせてやる。」

ぐい。と無理やり脱がされた軍服。
こりゃ洗濯だ。
いそいそと急ぐようにエドは僕の黒いインナーも脱がせてくれた。
スッキリ。
着替えを。と手を伸ばそうとしたが、目の前に突然エドワードの顔があらわれ驚いた。

「エド?」
「おめーのせいだからな。」

は?と言い返す暇もなく口をふさがれた。
勝手に侵入してくるエドワードの熱い舌
息をしようと口を大きくあけるとなお侵入してくる。

「ふは!なにすんだ!」

ぼっ!と突然全身が熱くなり、ようやく今の状況を理解する。
エドに押し倒されている。
声にならない驚きと、なぜ自分が上半身裸になっているのかという羞恥心。
ぼんやりとは覚えている、ケーキを落としてしまってさらには、自分でグラスを取り返そうとしてここに至る。

「お前の、せい。」

互いにキチンと脳みそが回らない。
僕の上には馬乗りになって、頬を赤らめているエド。
もうこれは、思いを寄せている僕としてはいただかない理由はない。

「いいんだな。エドワード。」
「お前のせいだ。」

何を言っても、お前のせい。としか言わず顔を俯ける。

「いただきますよ。」

エドワードの服の襟をぐいと引きよせ、抱きしめる。
目の前にある耳をぺろりと舐めると、ひゃん。と可愛い声。
もう、止まりません。


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