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八犬伝 -東方異聞-

第2章 境界


そんな中、信乃と荘介のもとに、帝国教会本部から召喚状が届き、四獣神家の1つ・尾崎家の5孤が来た。


孤1「…貴様らが、犬塚信乃と犬川荘介か…」

『…だった、ら…っ…なんだと言うのよ。』

狐2「フフッ 匂うぞ匂う… 貴様ら… 人としての時を止めたな? …しかも1人は犬畜生か。」

『な、!? 荘介「…信乃。」 つ…』

狐3「貴様らには、無理にでも我らと共に来てもらう!」

『!! っ荘介…!! ウグッァッ! …っ〜〜』

咄嗟に荘介を庇った信乃は、5狐の攻撃を心臓部近くに受け、痛みに声を上げる。

荘介「信乃!! っ…!!」

狐達「「「…ふん… 今日の所はこの辺で失礼しよう…」」」

そして5狐は消えた。


―朝食が終わった後。


荘介「…信乃、身体は大丈夫ですか?」

『ぅん? …あはは、ヤダな〜 大丈夫よぉ〜。っ… あ、ねぇ、荘介?』

荘介「ん? 何です、信乃?」

『うん、あのね、私ちょっと散歩に行ってくる。』

荘介「………はぁ!?」


やはり食事に殆ど手をつけられなかった信乃。しかも未だに酷い生理痛と、今朝5狐に受けた傷?がまだ癒えず、痛みで下手に動けなかったのだが、信乃は、突然散歩に行くと言い出した。


『大丈夫、直ぐ帰ってくるわ。 …健太君送り届けて来るだけだから。』

荘介「……はぁ… 直ぐ戻って来てくださいね…。」

『うん、…行ってきます。(微笑)』


そして信乃は、家まで送るため健太と2人、談笑しながら森の中を進んでいった。

しかし、暫く歩いていると突然目の前に【信乃によく似た少女】が現れ、「こっちこっち」と手招いた。


健太「…あ! ほら信乃姉! やっぱりアイツ信乃姉にソックリだろ?」

『!! …あらあら…ホントねぇ… !! あ、健太君、ダメよ!』

健太「う、う、うわあぁぁぁぁぁ! 」
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