第3章 人鬼
犬塚信乃『…ねぇ、…浜路は無事なのよね?』
里見莉芳「…ああ。」
犬塚信乃『…そう… っ……』
里見莉芳「…要の……尾崎の【五孤の法印】か。」
犬川荘介「…この術は、解けるのでしょうか?」
里見莉芳「…尾崎に… かけた本人に解かせるしかないだろう。」
犬川荘介「…そうですか、」
犬塚信乃『ん、……そーすけ、りお、ぅ……ごめんなさい、少し寝るわ…』
犬川荘介「…」
里見莉芳「…信乃はずっとこの調子なのか?」
犬川荘介「…ええ、尾崎さんの五狐が信乃にあの爪痕を残してからずっとです。」
里見莉芳「……そうか。」
犬川荘介「…」
里見莉芳「…」
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犬塚信乃『ん、…? そーすけ…?』
犬川荘介「信乃(微笑 起きたんですか。体調はどうですか?」
犬塚信乃『ぅん…… もう、大丈夫。それより、ここは…?』
里見莉芳「四獣神家の屋敷だ。」
犬塚信乃『…四獣神家の…?…浜路はここにいるのね?』
里見莉芳「ああ。」
浜路「信乃ー!荘介ー!」
犬塚信乃『え、あ、…浜路! よかったぁ…(微笑』
ギュウゥゥッッッ
浜路「…信乃。貴女またキツく巻いてるわね?」
犬塚信乃『え、……や、あのっ…浜路…?💦』
浜路「かなめー! 」