第2章 境界
リビングに行くと、もう信乃以外は起きていた。
浜路「あら信乃! 今朝は早いのね。今丁度荘介が朝食作ってるところなのよ。」
『ん、おはよう、浜路。先生達も。』
なるべく身体のことに気づかれない様気を付けて話し、荘介のいる調理場へ向かった。
『…荘介。おはよう。』
荘介「!? 信乃!! おはようございます。…もう寝てなくて大丈夫なんですか?」
『うん、寝て起きたからかだいぶ良いの。…昨日は…ごめんね?』
荘介「…別に迷惑だなんて思っていませんよ。…でも、辛いなら我慢せずに言ってください。」
信乃は昨日、不本意であったとわいえ、荘介に迷惑を掛けてしまったことを謝る。荘介はそんな信乃の頭を優しく撫で、優しい言葉使いで返す。
『…それで…あのね?荘介… その…私あんまり食欲無くて… 朝ご飯…た、食べれない…。(汗)』
荘介「!!… 信乃… はあぁ。解りました。……信乃、少しだけでも食べられませんか?」
『え? え、えっと… 少し、なら…。…たぶん。』
荘介「…良かった。(安堵) なら、少しでも一緒に食べましょう。…それから、昨日のこともありますから…あまり無理はしないで、何かあったらちゃんと言うこと。…いいですね?」
『…はい。』
荘介の言葉に渋々ながらも頷き返す。そんな会話をしていると、リビングから浜路がやって来た。
浜路「ちょっと荘介! みんな待ってるの。早くご飯にしたいのよ。それから…ねぇ、信乃? …貴女、何かあったの?」
『えっ、えぇっと……何も無い、よ?(汗)』
突然浜路の的確な問いに戸惑い笑って誤魔化そうとする信乃だが、浜路はそんな信乃に更に疑問を浮べる。
浜路「…何かあったのね?」
『…………だ、大丈夫だよ…?(汗) …ね?(微笑)』
浜路「…何があったの。」
何とか誤魔化そうとする信乃だったが、浜路は疑問を確信に変え、信乃を更に追求してくる。
『…………ちょっと食欲がないだ… 浜路「ねぇ信乃。私のスペシャルブレンド、飲む?」 ふぇっ!?…村雨が…暫く休むって寝ちゃって…それで…体調が悪いのは…せ、生理きてて…///』
浜路「村雨が…? …それで?信乃。貴女は大丈夫なの? 貴女、生理痛…重かったわよね?」
まだ浜路に生理はきていないが、今まで何度か生理痛で苦しむ信乃を見てるため心配なのだ。