第2章 境界
―五年前
「いやぁぁぁぁぁ!! ・・・信乃姉さまぁ!荘兄さまぁ!・・・浜路を一人にしないでぇ!!浜路もつれてってぇ!!・・・」
(『は・・・まじ・・・? 私達の大切な妹・・・ 荘介・・・四白・・・お願い・・・死なないで…護りたい・・・生きたい・・・』)
?「・・・生きたいか?・・・なら選べ・・・」
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―♪〜(浜路の鼻歌)
村人1「なぁ!あれって浜路だろ?村で噂の!!」
村人2「マジ?あの子が! 噂通り可愛いな!!」
村人3「いや、待て。 確か教会にはもう一人女がいた筈だ。」
5年前、謎の流行病で滅びた大塚村。その生き残りである【犬塚信乃】・【犬川荘介】・【浜路】は村はずれの教会に引き取られ暮らしていた。
殆どの村の人々からは疎まれてる三人だが、村の中にも優しくしてくれる人達はいた。
村人1・2「それマジかよ!? 」
村人3「あぁ。確かそいつは浜路を凌ぐ程の美人だって・・・『ぅん・・・うっゲホゲホゲホッ』おい!来たみたいだぜ!」
リビングへ続く階段を降りてる最中に主人公は急に咳込み座り込んでしまう。その咳込む音に気付いた浜路が駆け寄ってきた。
浜路「!! 信乃!起きたのね? 身体は大丈夫?」
『ゲホッ ん・・・大丈夫・・・(微笑)』
浜路と主人公がそんな会話をしていると、【ガチャッ】と音がして玄関のドアが開いた。
?「ただいま。おや、信乃起きたんですね。・・・あまり無茶をしないで下さいね?」
『クスッ 浜路・・・荘介・・・二人共ありがとう。そんなに心配してくれなくても私は大丈夫よ。』
村人1「うわ〜 あの子【信乃】って名前なんだな。てかすっげー美人じゃん!!」
村人3「あぁ、噂以上だな。」
村人2「あぁ〜 クソッ あんな可愛子ちゃんと美人が幼馴染みとか羨ましすぎるぜ〜」
教会の窓から中を覗き込んでいた三人がにそんな事を言っていると、窓が中から開いた。
浜路「ねぇ、貴方達も一緒にいかが? 丁度お茶が入ったところなの。 ね、良いでしょう?信乃。荘介。」
『ん・・・良いんじゃないかしら。ねぇ?』
荘介「そうですね。さぁ、こちらへどうぞ。」
(村人2「ま、マジかよ・・・!? ど、ど、どうする?」)