第2章 デートのしかた
ホント、食べちゃいたい。
「大事にするから……オレの、女にならねえ?」
返事を聞く前に、オレはその唇を味わった。食べたい。全部。紗希の全部が、欲しい。
ぐちょぐちょに濡れているソコに指をつっこんで、ほぐすようにかきまぜる。Gスポットをぐりぐりこすれば、塞いでいる口から甘いうめき声が漏れる。オレの下で、オレにされるがまま。もう紗希はオレの物。
「ぷはっ。ん……んあっ、あん」
もう我慢なんてできない。限界だ。
オレは紗希の中に挿れる。狭い穴を押し広げるように、ゆっくりと。
「はあっ……ん」
オレの下で、苦しそうに息を詰める。
「あ、いっ……ぎんさぁん、んうっ」
「スッゲー……いい、ああっ……紗希」
狭い。ぎちぎち。もうちょっとで全部入りそう。一旦引いて、もう一度、攻める。
「いあ、ああ……ふん」
唇をふさいで、舌をねじ込む。バックでガンガン攻めるのも良いけど、正常位も、この柔らかい感触とか表情とか、紗希の反応、全部わかるところ……最高。
全部入った。ぎゅうぎゅう。奥までズッポリ入ってる。これで本当にオレのもの。
ねじ込むように突いてやれば、紗希の喉の奥から色めいた声が漏れる。締まる。内壁が、吸いついてくるよう。ゆるゆると動かしているだけで、イキそう。
ああ、本当、イク……!
夢中になって腰を振る。やわらかな感触を腕に抱きながら、快楽に溺れる。
ああ……紗希! すげえ、イイ……出る!
ふと気がつくと、銀時は仰向けに寝ていた。
見慣れた天井。万事屋の、見慣れた寝室。いつもの布団。寝ているのは、銀時ひとり。
なんとも言えない虚無感に落ちて行く。追いかけるようにやってくる後悔というか、罪悪感というか。
あーあ……。
紗希とセックスしていたんじゃない。銀時は今まで、朝までちゃんと、自分の布団で眠っていたのだ。
それなのに、しっかりと感じる射精感。
どうやら、またやらかしたらしい。
紗希と会った日から、これで4回目……