第33章 『錬金術』
ロイの焔にホムンクルスが反撃を撃ってくる。
「正面攻撃来ます!」
「防御……こうか?」
両手を地面に乗せて僕らの前に壁を作りだす。
「お見事!」
「おお…手合わせ錬成はオールマイティーで便利だな。」
さすがですな。と声が聞こえ少佐たちも地上へ到着したようだった。
先ほど、壊れたアルフォンスやエドワードの姿もちらと見た。
イズミさんも来た、少佐も来た。
ヴァンさんもいる。
僕も少しは活躍しないと。
「ロイを頼む!」
両手を合わせながら走り、自分の錬金術が最も威力を増す距離までホムンクルスに近づく。
幸い、セントラル軍の建物の周りには堀があり水が湛えられている。
手慣らしに細めの氷の槍を敵に向かって飛ばす。
いとも簡単にホムンクルスのバリアのような物に阻まれてしまう。
しかたないな、周りに被害が出てもこんな状況なら怒られはしないだろう。
僕は肺いっぱいに埃っぽい空気を吸って、祈るようにさらに両手を合わせた。