第31章 『再・再構築』 2
ぷつん。
ピンと張りつめた糸が突然切れたようだった。
僕らは解放され放り出された。
「何があった?みんな無事なのか?」
ロイの声が聞こえ、自分の耳がまだ聞こえていることに安心した。
「……やけに静かだ。」
「みんな賢者の石になっちまったのか!?」
エドワードがいち早く我を取り戻し、静かだ。と言ったロイの言葉に反応した。
「そうだ。」
エドの問いに答えたのは
「神を我が内に捉え続けるために莫大なエネルギーが必要なのだ。この国の人間にはそのエネルギーになってもらった。」
ひた、ひた、と砂埃の中から姿を現そうとする
「いまや神も人もすべて私の中だ。」
「くそ…やりやがったな。」
「あぁ、成功だ。」
エドワードに似た容姿のホムンクルス。
「協力感謝するよ、諸君。」
・・・