第122章 女にも性欲はある。
葵咲「早速付けてみてもいい?」
土方「好きにしろ。」
葵咲「…あれ?……ん?………あれっ??」
嬉しさと妙な緊張感で手が震えてしまう。上手く付けられない。いつもなら簡単に出来る事も、ドキドキには敵わないものだ。
そして見るに見兼ねた土方が手を差し出す。
土方「どんだけどんくせーんだよ!貸せ!!」
葵咲「っ!」
土方はネックレスを受け取り、葵咲の後ろに回って葵咲の首にネックレスを掛ける。
言われるがまま差し出したものの、土方の吐息を身近に感じ、葵咲の心臓は跳ねるようにバクバクだ。
土方「ほら。」
葵咲「! ありがとう。」
掛けてもらったネックレスにそっと手を触れながら温かな微笑を浮かべる葵咲。今までで一番と言っても良いほど穏やかで温かな表情に、土方は思わずドキリとする。土方が言葉を失っていると、何かに気付いたように葵咲が少し慌てた様子で声を上げた。
葵咲「あっ!私、プレゼントっていう意識が全然なくて…。」
土方「いいよ別に。クルーズ(これ)連れて来てもらったし。」
葵咲「でも…。」
普段は食べない高級飯を食べれた、土方としてはそれだけで満足しているらしい。ブレスレットに続き、ネックレスも。まぁブレスレットは露店の安物だが、このネックレスは高価なモノだと分かる。貰いっぱなしでは申し訳ない。
少し考えた後、何かを思い付いた葵咲はパッと顔を上げた。
葵咲「…じゃあ、身体で払います!!」
土方「護り屋ネタはもう良いっつってんだろ!」
何回やるんだ!このやり取り!第一訓から全然進歩が見られない。思わずツッコんでしまう土方。だがそのツッコミに葵咲は少し頬を染めながら首を横に振るう。