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銀魂 - 雪月花 -

第120章 重要な話は第三者が先に聞くべきじゃない。


列に並び、土方は乗船入口やそれに並ぶ人達に目をやる。


土方「お前、これ…。」

葵咲「うん、この間の慰安旅行のビンゴの景品。最初は諦めようかと思ってたんだけど、退君が気を遣ってくれて。」


その言葉を聞いて何気なく自らの胸ポケットへと目を落とす土方。胸ポケットには一枚のチケットが忍ばせられている事に気が付いた。


(土方:やっぱりアイツの仕業かァァァァァ!!)


土方は瞬時に状況を理解した。慰安旅行の時といい、山崎の策略にハマりっぱなしな気がして悔しい。沸々とするものが込み上げる。
だがそんな土方の顔を見て、このディナークルーズの人混みに苛立っているのかと勘違いした葵咲は、その顔を見上げながら申し訳なさそうな顔を浮かべる。


葵咲「ごめんね、土方さん。こういうの、ホントは抵抗あったんじゃない?」

土方「え?あ、いや…。」


山崎達へと怒りにも似た感情が芽生えた土方だったが、葵咲の言葉を聞いてクールダウン。葵咲に非はない。そう思った土方は平常心へと戻る。クールダウンしたいつもの表情を見て安心したのか、葵咲は土方へと笑顔を向けた。


葵咲「一緒に行って貰えて嬉しい。ホントに有難う。」

土方「っ!」


不意打ちの笑顔に思わずドキリとする。土方は再び言葉を失ってしまった。そんな二人へ、入口に立つ係員が声を掛けた。


「次のお客様、どうぞ。」


案内に従い、二人は船内へと足を踏み入れた。





※ 余談になりますが、、
ディナークルーズは別に土方や他の女子じゃなくても
総悟や一郎兵衛など、明らかに葵咲に好意を寄せてくれている男子や、その他葵咲の事を悪く思っていないメンズでも良かったわけです。
(総悟や一郎兵衛なら二つ返事で喜んで一緒に行ってくれるでしょう。)
ですが、そんな事は全く頭にない葵咲。
土方の事で頭がいっぱい、なんでしょうね。笑
それに全くその気がないのに誘って思わせぶりな態度を取るのは悪いとも考えています。
好きな人が出来ると一途なタイプの女の子です。
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