第119章 一世一代の大勝負には全額を賭けろ。
近藤「大体、部員が部員好きになったぐらいでダメになるような部なら、所詮その程度だったってだけだ。」
土方「部員って何。真選組を部活動と一緒にしてんじゃねーよ。」
近藤「俺はお妙さんを愛しながらも、真選組を続ける。」
土方「ちょいちょいオメーの話、織り交ぜるのやめてくんない。どさくさに紛れて自分の事正当化しようとすんのやめてくんない。」
どさくさ紛れの近藤の魂胆が見え隠れする。その事に気付いた土方はすかさず釘を刺した。だが土方からの指摘を受けても近藤の発言はとめどなく続く。そしてとうとう とんでもない欲求を掲げ始めた。
近藤「どうせならそれパワーにでもしてみせろ。俺もお妙さんへの愛をパワーにして精進する。お妙さんとの〇〇〇を夢に掲げて精進する…!!」
土方「やめろォォォ!オメーの下心で滝浪の名台詞汚すのやめろォォォォォ!!」
あの名台詞が下ネタで汚されるとは何とも遺憾である。流石の土方も大激怒で声を荒げた。そんなツッコミをも無視し、今度は山崎が瞳に涙を浮かべながら両手で口元を覆う。
山崎「…パワーにしていいの…?好きになっていいの?俺はたまさんを愛し抜きます。」
土方「結局テメーら個人の欲求じゃねーかァァァァァ!!」
いつの間にやら土方の話から近藤と山崎の職務怠慢を正当化する話へとすり替えられていただけだった。
そんな四人の元へと静かに歩み寄る影が一つ。その人物は土方達が気付く前に口を開く。
「要するに、土方さんはフラれたって事ですよねぃ。」
近藤「そ、総悟!!」
その場に現れたのは総悟。総悟の声を聞いた四人は一斉に彼の方へと視線を向ける。何処からか事の事態を嗅ぎ付けた総悟はこの場へと訪れたのだ。漆黒の微笑みを携えて。そんな闇に満ちた微笑を見て近藤と山崎は背筋を凍てつかせる。土方は総悟の言葉を受けて反論の異を唱えた。
土方「なっ!ばっ!フラれてねーよ!!互いの同意でだな…!」
総悟「本当にそう思ってるんですかぃ?」
土方「あぁ!?」
ピクリと眉を動かす土方。総悟の返しに真意を見出せず、次の言葉を待つ。総悟は目を瞑って言葉の続きを話した。