第119章 一世一代の大勝負には全額を賭けろ。
なお、近藤は葵咲の本当の気持ちに気付いている。だからこそ、葵咲が土方と付き合わないという選択肢を取った事に疑問を抱いているのだ。
その為、先程総悟が持ちかけた提案だと、土方が葵咲の本当の気持ちを確かめ、二人の関係が上手くいってしまう可能性が高い。そうなればどちらも手に入らないという結果になってしまうのではと考えたのだ。
近藤の意見には理解を示す総悟だったが、首を縦には振らず、目を瞑ってフッと笑みを漏らした。
総悟「近藤さん、分かっちゃいねぇなぁ。賭け事ってのァ損しねぇように賭けちゃいけねぇや。」
近藤「?」
総悟からの返答に今度は近藤が小首を傾げる。近藤が目を瞬かせていると、総悟は目を開け、近藤へと視線を合わせた。
総悟「損しねぇように、ちょっとでも利を得ようと動く奴にゃ勝利の女神は微笑んじゃくれねぇもんさ。男なら一世一代の大勝負、両方勝ち取るぐらいの賭けに出なきゃいけねぇ。」
近藤「フッ。そうか。」
これは総悟の一世一代の大勝負なのだろう。そう思った近藤は、それ以上は何も言わずに頷いた。二人のやり取りを傍で見ていた鉄之助は、うるんだ瞳を浮かべて大きく頷く。
鉄「沖田隊長…!自分、その心意気に感動したっス!!」
鉄之助からの賞賛の言葉を受け、総悟は二人に背を向ける。だが背を向けるその瞬間、いつものドS王子のどす黒い笑みを浮かべた事を、山崎だけが目撃していた。
山崎「・・・・・。」
ゾクリ。
背筋に冷たい物を感じる。絶対何か悪巧みをしている。そう思った山崎は言葉を失うのだった。
第百二十訓へ続く
- 次回予告 -
事の顛末に不安を抱える山崎は葵咲の調査へ。
葵咲は慰安旅行でのビンゴの景品を
見つめながら頭を抱えて悩んでいた。
山崎が葵咲へと本心を確かめると葵咲は?
次回!山崎は二人のキューピッドとなる事が出来るのか!?
おたのしみに~~~♪٩(๑^o^๑)۶