第119章 一世一代の大勝負には全額を賭けろ。
数分後。
葵咲から手渡された書類に目を通した土方は再び部屋から出てきた。
土方「…ハァ。」
何やら浮かない顔をして小さくため息を漏らす。そんな土方の前へ。近藤・山崎の二人が立ちはだかる。鉄之助は二人の一歩後ろで様子を窺っていた。
土方「ん?」
近藤「トシ、ちょっとツラ貸せ。」
土方「・・・・・。」
近藤と山崎は不満げな顔、いや、怒りにも似た表情を浮かべて仁王立ち。まだ何も言われていない状況ではあるが、二人が何故自分を呼び出そうとしているのか、土方は何となくその要件を察した。