第118章 幸せな時間明けの日常は夢オチを疑う。
ナイスフォロー月詠!
葵咲と土方は心の中で月詠に盛大な拍手を。思ってもみない助け舟に二人は心の底からホッとする。そして月詠の言葉を聞いた他の面々は納得したような表情を浮かべる。
妙「あら、そうだったの?」
葵咲「う、うん!そうなの!ちょうど今その最中で…。」
月詠「邪魔して悪かっ…。」
フォローついでに二人に気を遣った月詠は、部屋から皆を退散させようと促す。だがその時、部屋の中へと少し慌てた様子でたまが駆け込んできた。
たま「葵咲様、ご体調は大丈夫ですか?」
たまたま廊下を通り掛かったたまは、葵咲の部屋のドアが開いていて人が集まっている様子を目撃し、のぼぜて倒れた葵咲の身に、何かあったのではと心配したのである。
葵咲・土方「!!!!!」
妙「え?体調?」
これでは先程の月詠のフォローが台無しである。事情を説明されてしまえば色々と話の辻褄が合わなくなる上、土方が間違えて女湯へと入った事もバレてしまう。葵咲と土方は再び慌てる。
土方「えっ!い、いや…!」
葵咲「これはその…っ!!」
妙「まさか土方さん、葵咲ちゃんが具合悪いところに…?」
土方「えぇっ!?」
葵咲が体調不良で動けないのを良い事に、襲いに来たのでは?断片的に放たれたたまの言葉を受けて、妙はそんな疑いを向ける。
仮にその疑いが晴れたとしても、体調不良の者に対して打ち合わせの仕事を強要している上司。パワハラの疑いが掛かってしまうだろう。
これには土方も言葉を失うしかない。襲ったわけではないが、あながち嘘でもない。全面的には否定できずに冷や汗を垂らす。