第1章 影と太陽
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マジバーガー店内にて
「…つまり翔陽くんは、宮城から遠征で東京に来たはいいけど仲間とはぐれてしまい困っている所へちょうど僕と火神くんが通りかかった、ということですか?」
「うん、そう」
「黒子お前、こいつのあの擬音だらけの説明でよく分かったな」
「火神が擬音なんて言葉を知っているなんて、僕は驚きが隠せません」
「それくらいは俺でもわかるっつの!!あと表情筋死んでて全然驚いてねぇじゃねーかっ!!」
「冗談です。僕の天使は本当に可愛いですね」
「は?何言ってんだお前?」
テツヤって変わってるなー…
「話が逸れましたね、では話の続きをしましょうか」
「お前が逸らしたんだろーがっ!!」
「ところで翔陽くん」
「無視かよッ!!」
漫才みたい…
とまぁ、そんな感じのやり取りを続けていたらいつの間にか外が暗くなっていたのに気付いた俺たちは慌てて店を出た。
「んで、どうすんだ?このままだと夜になっちまうぞ」
「…そうですね」
う〜んと考え込む2人。
「…ごめん、俺が迷子になったせいで2人に迷惑かけちゃって」
「いえ、僕たちが勝手にやってることなんで気にしないでください」
「そうだぜ!困ってる奴がいたら助けるのがあたりまえだら!みずくせーぜ!!」
「テツヤ…大我…、ありがとうな!」
「やっぱり翔陽くんは笑ってる顔の方が似合ってますよ。僕たちがすぐに見つけてあげますから心配しないでください」
「おう!」