第2章 騒々しい1日
さて…
「では黄瀬くん、なぜ君がここに居るのかを分かりやすくそして簡潔に説明してください。じゃないとイグナイトを…」
「わぁぁぁっ!?分かったッス!ちゃんと言うからやめて黒子っち!!」
「ではどうぞ」
「はいッス…えっと簡単に言うと人探し?ッスかね」
無駄にキラキラしながら答える黄瀬くん。
「人探しですか?」
「うん。えっと、身長は黒子っちよりも低くて髪がオレンジのクルクル頭で、…あっ、ちょうどこの子みたいな子ッスよ!」
「…翔陽くんですか?」
「そうッス!俺こっちに雑誌の撮影で来てたんスけど、休憩の時に数人の高校生に話しかけられたんスよ。そしたら迷子がどーたらって」
「それで、なんで誠凛なんだよ」
「そりゃあ黒子っちなら何か知ってるって思ったからッスよ!」
「そうですね、知ってますよ」
「え!?黒子マジか!?」
「はい」
なぜ彼らは分からないのでしょうか
「黄瀬くんの探してる人は翔陽くんです」
「「え?」」
「へ?」
「君たちはバカですか。黄瀬くんの説明を聞いててなんで気付かないんですか。それに背が低くてオレンジのクルクル頭で僕より背が低いと言ったら彼しかいないでしょう」
「今こいつ背が低くいって2回言ったぞ」
「嬉しそうな顔した黒子っち可愛いッス!!でも小さくても俺は全然大丈…ブッフォ!!!」
「僕はこれでも高校男子の平均以上あります。イグナイトしますよ」
「だからもうしてるッスぅ〜…」
「だ、大丈夫か?」
「…うん、大丈夫ッス」
僕の癒しと会話するなんて、デルモ許すまじです…