第2章 監禁
そして部屋の中に着き、ちょっと緊張した雰囲気の中、恐る恐る話を切り出した。
「ねぇ、悠希。ちょっと話したいことがあるんだけど、聞いてくれる?」
と、落ち着いて言った。
「うん、どうしたの?」
と、彼はいつもと同じで、優しい、あまり年下とは思えない雰囲気で答えてくれた。
「あの・・・私と・・・別れてほしいの。」
と言ったら、悠希は一瞬とまどった後、何で?と聞き返した
「だって、おばあちゃん死んじゃって、色々と大変だし、親戚の人には、迷惑かけられないし、私高校中退したら、働くから、会えなくなると思うし・・・それに悠希だって私よりもいい人と付き合った方がいいと思う。悠希だってモテてるんだし。」
悠希は、影で結構同級生の娘達から人気があって、何で私に告白したんだろうって思うぐらい。それに、私とは全然釣り合ってない。そう思ってた部分もあって、別れようと思たところもあった。
「たったそれだけの理由?それだけだったら俺は納得できないし、紗那以外に好きになれる人なんていない。」
と悠希が言ってくれた。
けど―――――――
「ごめん・・・」
そう言い、涙が出そうになるのをこらえ、悠希の部屋を出よ
うとドアを開けようとした瞬間―――
ガシッと悠希に腕を掴まれた。
「え・・・悠希?」
別に腕を掴まれるの位そんなに動揺しなかったけど、妙に力を入れていて、振りほどけなかった。
「逃がさない」
そう言った瞬間、口を重ねた。