第1章 平穏だった日々
そして、結局私は悠希と帰ることにし、他愛もない話をしながら、マンションの前についた。
悠希は一人暮らしで、マンションの5階の部屋に住んでいる。ちなみに、私もこのマンションの6階に住んでいて、悠希とは昔からの幼馴染。
そしてエレベータに入り5階のボタンを押した。それから悠希の部屋の前までついた
「じゃあ俺はここで。また明日ね紗那」
悠希は後輩だけど、部活以外ではこうやって普通に同級生のように話す。そして、中に入りかけた瞬間、
「待って‼」
と思わず叫んでしまった
悠希が不思議そうにこっちを見た。
「あ、私も部屋まで一緒に行くよ」
「何か用事?」
と少し不思議そうに聞き返す
「うん。ちょっと部屋の中で伝えたいことがあって」
私は悠希の部屋に何回も遊びにいったこともあるし、
別れ話を落ち着いた、他に誰もいない所がいいと思い悠希の部屋で言おうと思ったことがまさかあんな事になるなんて、思いもしなかった・・・