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【刀剣乱舞】舞桜。[オールキャラ]

第1章 三日月宗近編


「主、おるか?」
俺は早速伝えるべく主の元へやってきた。
「居ますよ」
主部屋に入ると明日の出陣の計画や鍛刀の記録を取っていた。
「すまんな。作業中に」
「大丈夫ですよ、もう終わりましたから」
そう言い笑みをこぼす主。
まただ。
また胸が・・・。
これが恋心か。
ちゃんと伝えなくてはな。
「主、話があるのだが少し良いか?」
「なんですか?」
「俺はどうやら、主に恋心を抱いてしまったのだ」
何故だか主の顔が見れない。
恐れているのだろう。
覚悟を決め、伝えたのに今更怯んでどうするんだ。
「三日月さん・・・」
主のその声がとても小さくか細く、今にも消え去りそうであり、悲しそうであった。
やはりやってしまったな。
主を悲しませてはいけないのに。
俺は自分の欲望のまま伝えてしまい、主の事を考えていなかった。
主は俺を嫌ってしまっただろう。
ならいっそこの事をなかった事に。
「私もです。
 私も、三日月さんが好きです。」
主の小さい口から出た言葉は予想外のものであった。
「三日月さんが覚えてるかはわからないけど、ここに初めて来た時。
 俺が主を守ってやろうって言ってくれて、いつの間にか三日月さんを目
 で追うようになってしまったんです。
 そして好きになってて。
 だから三日月さんと想いが一緒で嬉しくて・・・」
そう言いながら泣いてしまった主。
そうか。あの時。
主は俺が好きになる前から俺を想ってくれていたのか。
そしてやっと2人の想いは交わった。
これからも主を守り抜く。
例え俺がどうなろうとも。
そう決意し、俺は主を強く抱きしめた。

Fin.
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