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【刀剣乱舞】舞桜。[オールキャラ]

第1章 三日月宗近編


あとどれくらいで本丸だろうか。
いつもより遠くに感じる。
「三日月さん」
肩を後ろから誰かに掴まれた。
振り返ると燭台切がいた。
「何故ここに・・・」
「みっちゃんが後ろから凄い速さで来てね。
 おやつが早く食べたいから先に行くぞって言って粟田口の皆をつれて
 いっちゃったんだ。」
大倶利加羅がか。
だからいきなりあんなに速く。
俺と燭台切の話す時間を設けてくれたのか。
嬉しいな。
「ところで僕に話あるでしょ?
 朝餉の時から何か話したそうに僕を見てたし」
その時から知られてしまっていたのか。
だがいい機会だ。
今なら言える。
大倶利加羅には感謝しなくてはな。
「実は、病にかかってしまったかもしれない。」
「や、病!?」
目を見開き驚きの顔を見せて来る。
まぁ仕方あるまい。
「最近胸が痛くてな。
 人間の身になったのだし病にかかってしまったかもしれぬ」
「どんな時に痛くなるの?」
俺の肩を力強く掴んでくる。
よっぽど心配してくれているのだな。
どんな時であろうか。
・・・主。
「そうだ、主を見ると痛くなる」
燭台切が啞然としている。
何か俺はまずい事でも言ったであろうか。
「それ、苦しくなったりもしない・・・?」
言われてみれば苦しいとも言えるな。
呼吸は出来るが胸が苦しくなる。
「あぁ、苦しくもなるな」
そう答えると燭台切が俺の肩から手を話し微笑んだ。
「三日月さん、それ病じゃないよ」
病ではない・・・?
それはどういう事であろうか。
俺が首を傾げる。
「それはね、恋っていうんだ。
 三日月さんは主に恋心を抱いているんだよ」
恋心・・・。
一度聞いた事がある。
あれは鶴丸と本丸の庭を散歩していたときに地面に手紙らしきものが落ちていた。
それを見た鶴丸が恋文じゃないか?と言ってきた。
恋文とはなにか問うと、相手に恋心を抱いている者がその相手へと送る手書きのものらしい。
恋心は相手を好きな気持ちだぜと言っておったな。
俺が主に、か。
「どうすればいいのであろうか」
「それは三日月さん次第だよ。
 想いを伝えてみるか、密かに好きでいるか」
伝えて主は俺をどんな目で見るであろうか。
嫌いになったりしないであろうか。
だが隠し事はもっとだめだ。
伝えよう、俺の想いを。
「助かった。
 主に伝えよう」
「うん、そういうと思ってた。
 頑張ってね」
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