第3章 加州清光編
「なんで俺だけを見ないの?」
主の体が震えてる。
よっぽど俺、怖い顔してんのかな。
「どいて!これは主命!」
「またそれ?」
「主命だから逆らう事は許されないよ」
強がってる主。
なかなかそそるじゃん。
普段の俺じゃない自分、見せてあげるよ。
「主命とかいちいちうざいんだよねー。
そんなのにすがりついてさ。」
そう言い、耳に吐息をかける。
主の体が跳ね上がった。
「感じちゃってんの?
主もエロいよね。」
「っ!///」
照れちゃってんの、かわいーじゃん。
「もうやめて・・・」
「そんな力ない声で言っといて。
あの主命ばっか言ってた強い主はどこいったの?
まーなんにしろやめないけどね。」
もっと俺を教えてあげる。
他の奴らなんか頭に入る余地がなくなるほどに。
どれだけもがいたってやめてあげない。
それ程俺を怒らせちゃったんだからね。
主の体に乗っかり、全身を抑えてつけてまた耳元へ。
これは俺からの主命だから。
「―――逃げるなよ?」
Fin.