第1章 登場人物紹介
☆久遠寺家☆
久遠寺 ユキ(くおんじ ゆき)
雅とリョーマの母方の祖母に当たる人で、日本有数の400年以上の歴史を誇る“久遠寺一族”を率いてきた第25代目当主。現在72歳で未亡人。
厳格でとても厳しい人で、自身も幼い頃から久遠寺家の跡取りとして厳しく育てられた過去を持つ。娘である倫子や雅に対しても、厳しく接していた。(倫子はそんな厳しさに耐えきれず、自分の夢であった【弁護士】になる為に単身、アメリカへと渡米した。)
最近の悩みは、雅が礼儀等に厳しい久遠寺家で育ったにも関わらず、おっとりマイペースに育ったこと。
15歳で同じ久世神家の青年だった・真人とこの当時一族内でも珍しかった恋愛結婚をし、17歳で長女となる雅とリョーマの母親・倫子を出産。そして15年後、32歳で次女となる宮護菜々子の母親・静奈を出産。更に5年後、37歳で長男となる久世神出雲の父親・祥次郎を出産。それからまた7年後、44歳で3女となる・紫月(しずき)を出産した。(倫子と紫月は27歳差。)
しかし、真人は3女・紫月が産まれてすぐ持病の悪化により死亡。
手塚の祖父・手塚 国一(てずか くにかず)、祖母・ハル(故人)と真田の祖父・真田 弦右衛門(さなだ げんえもん)、祖母・弥生(故人)とは夫の真人を含め幼馴染みで、とても仲が良かった。(特に手塚・真田両家の祖母達と。)
彼等がそれぞれ結婚した時、『お互いに生まれた子供が男と女だったら、将来結婚させる(許嫁にする)』という約束をしていた。(結局手塚家と真田家が仕事の都合上東京と神奈川へそれぞれ引っ越してしまったためこの約束が果たされることは無かった。
この約束のことを孫である雅、手塚、真田は知らない。)
竜崎スミレは、6人の小・中・高校の3年後輩で6人の仲の良さや、互いに知り合いであることを知っており、本人達が交わした約束も知っている。