• テキストサイズ

きみの歌を奏でよう。featuring;*来栖翔

第1章 春はあけぼの


翔くんはわたしの頬を撫でて、そっと唇を離した。

「寂しい思いさせてゴメンな……」

「ううん、わたしは……わたしは翔くんが元気にステージに立ってる姿、たくさん見てる。だから寂しくなんてないよ」

そう言うと、翔くんは困ったように笑って、わたしの肩を抱き寄せた。
耳元に翔くんの吐息が当たってくすぐったい。

「春歌……好きだよ」

ちらっと翔くんを見ると、ちょっと照れた顔。
可愛いって言ったら怒られそうだけど、可愛いから仕方ない。

「おっし!充電完了!」

照れ隠しなのか、突然立ち上がって伸びをした翔くんは、またニカッと笑って振り返った。

「じゃ、行ってくるな!」

「うん!行ってらっしゃい!」

春は始まりの季節。
これからまた、新しい一年がはじまる。
/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp