第2章 【R15】男の勲章
声が我慢できない。
慌てて手で口を塞いだのに、そんなことは諸刃の剣。
じわりじわりとやって来る快感に耐えられず、切ない声を漏らし、支えきれない身体を翔くんの肩にあずける。
「……もうイキそうなの?」
かすかに頷くと、翔くんは空いた手でわたしの頭をポンポンと撫でたあと、きゅっと抱き締めた。
「ベッド行く?」
返事を待たずに、わたしの身体はフワリと浮き上がる。
「……わ、お……重くない?」
「こんくらい、どーってことねーよ。いざって時、お前を守るだけの力くらいあるんだからさ」
まるでヒーローに助けられた時みたいなセリフ。
だけど、わたしは今からそのヒーローに、あんなことやこんなことをされてしまうわけなのだ……。