第2章 【R15】男の勲章
声を出さないように息をこらしたのが逆効果。
「……ばーか、変な声出すんじゃねーよ。誘ってんのか?」
「ちがっ……、や、」
「違くないだろ?」
ブラウスの裾から翔くんの手が入ってきて素肌に触れる。
急激に心拍数が上がる。
何度もしたことあるのに、全然慣れない。
いつもは可愛いのに、こういう時、やっぱりオトコノコだ。
「……春歌、いい?」
「……いいって、何が、ですかぁ」
「なーにを今更言ってんだよっ」
恥ずかしくてとぼけてみたけど、翔くんはちょっと笑っただけで、わたしの身体をなぞる手は止めない。
まだお昼間なのに……こんな明るい所で!?