第2章 『死ぬかと思った・・・』
《・・・やりすぎだったんじゃない?》
『私悪くねーし。
モヤシ馬鹿にするとかまじ氏ね』
《何故にモヤシ》
『あいつら安価なモヤシを馬鹿にしてきたんだよ。
罵詈雑言に食べ物を使っちゃダメだよ。だめぜったい』
《モヤシ、美味しーもんね。
・・・でも、お金置いてフルボッコにするとか・・・》
『ま、結果オーライっしょ』
《・・・え、これでいーの?》
『結果オーライ結果オーライ。
・・・それよか、どっかに魔導士居ないかな・・・お腹空いた』
《ちょっとシオンー、また倒れんのやめなよ。
せめてレストランに・・・》
ぐぅ・・・
『ノーレ』
《・・・なにさ》
ぐゥ・・・・・・
『おなか、すいた・・・』
どさっ
《・・・・・・何回目?これ》
文字通りぶっ倒れたシオン。
影の中からその様子を見ていたシオンの相棒ノーレは慣れたような呆れたような顔で溜め息をついた。
てかここどこ・・・とノーレが影の中から顔を出そうとすると、人の気配がした。