第2章 『死ぬかと思った・・・』
もっ、もっ、もっ、もっ・・・!
「・・・・・・・・・」
もっ、もっ、もっ、もっ、
「・・・・・・なあ、あれ・・・何杯目だ?」
「ええと・・・多分15杯目かしら?」
「すっごいねぇ。
大盛り15杯とか・・・」
「腹ん中どうなってんだアイツ・・・・・・」
ザワザワとざわつくギルド内。
1階のカウンター席にて、絶賛食事中の1人にギルド内に居たメンバーは珍しいものでも見るかのように視線を注いでいた。
だがそんなのはお構い無しに、ディープブルーのフードをかぶった相手は15杯目を食べ終えようとしていた。もっもっと食べている横には食べ終えた大皿が食べ残しも無く綺麗に積まれている。
もっもっ・・・・・・・・・
ぴたり
「・・・お?」
『・・・・・・・・・・・・』
「な、なんだ・・・?」
『・・・・・・・・・』
「動かなくなったぞ・・・喉を詰まらせたんじゃないのか?」
「水飲ませた方がいいんじゃ・・・?」
『っっっ、ッはあああぁああぁ〜〜〜〜っっ!!!!』
「「「!!??」」」
『死ぬかと思った・・・』
大きなひと息をついて、15杯目を綺麗に平らげた相手は生き返ったような一言を吐き出したのだった。