第4章 「あれって魚ってレベルですか!?」
『魔法』
「魔法?」
『魔法』
「・・・魔法を、食べた??」
『そう言う体質なんだ。
普通にお腹空くけど、魔法使ってもお腹空くんだよねー』
「魔法使ったら腹減るって・・・どんな体質だよそれ」
『んー・・・まあ私の場合魔力の消費とか激しいからじゃないかな。
他の人と違う魔法使ってるから』
「他・・・。
さっきの、造形魔法みたいなやつの事か?」
『うん。
なんて言うか・・・造形魔法はその術者の使う属性だけでしか作れないでしょ。でも私のは創造魔法って言って、各属性の頭で思い描いたものを具現化出来るんだ。
さっきみたいに海を具現化して、シーサーペントを召喚したり』
「ふむ・・・つまり、その創造魔法とやらを使えば使った分だけ他者の魔力を必要とする訳か」
上手く説明出来ないけど、まあそんな感じかな。とエルザのまとめに賛同するシオン。
魔法を食べられた当の本人のナツも解ったらしいのだが、何やらムスッとしている。
『そんな訳で・・・ちょっと食べすぎちゃったかな?
さっきの滅竜奥義の分だけ食べたつもりだけど・・・大丈夫?』
食べすぎたかな・・・と心配しているのか、シオンが未だに座り込んでいるナツにそう聞いた。