第4章 「あれって魚ってレベルですか!?」
ふっ・・・
「!海が・・・」
「消えていく・・・」
『ふう、ごちそうさまでした。
シーサーペント、帰っていいよ』
キィィン・・・ッ
ぱっ
「あ・・・魚消えちゃった」
「だから、あれ魚なの・・・?」
『あれはシーサーペントって言う、幻獣・・・って言うか召喚獣だよ』
「ねえ、シオ姉。ナツ兄あれに食べられたまんまなんだけど・・・?」
『ドラグニルくんなら、上』
「上・・・??」
『人間は幻獣界に入れないから。
滅竜魔導士は入れるっちゃ入れるけど・・・多分弾かれるよ。・・・あ、ほら』
ばちっ!!
「おわああああああ!!??」
何かが弾けた音がして、一同がそちらに目を向ければ上空から落ちてくるナツの姿があった。
景色は元に戻っていて、ハッピーはナツが地面に叩きつけられる前に翼(エーラ)で飛んでいった。
ナツを上空でキャッチしてハッピーはふわりと地面にナツを降ろした。
「ナツ、大丈夫?」
「うー・・・なんか力入らねえ」
「滅竜奥義なんて消費の激しいの使うからじゃないの?」
『まあそれもあったけど、私が食べちゃったからかも』
「食べた・・・?
何を食べたと言うのだ?」
エルザがそう訊ねれば、シオンはキョトンとしながら答えた。