第4章 「あれって魚ってレベルですか!?」
「・・・!!」
『それじゃ、いただきまーす』
・・・・・・ぐ、・・・ぐばぁっ・・・!!
「「口でかーーーっ!!!」」
「って言うかこれ魚じゃなくない!??」
「そんな事言ってる場合か!?」
「つーかアイツ今なんか変な事言わなかったか」
その全身を視界に収めて改めてルーシィ達がどひゃー!と驚く一方で、短い金髪の青年ラクサスがシオンの一言に反応する。
シオンの一言と同調してか、その黒い何かが長い巨体に見合った大きな口を開けた。
そして未だ身動きを取れないナツ目掛けてまっすぐに突っ込んでいく。
〈ァァアアアアア・・・ッッ!!!!〉
「う、っおおおお!!!???」
ばくんっ
「「え」」
「「あ」」
「・・・な、ナツーーーーー??!!」
まさに一瞬。
黒い何かが、その大きな口を開けてナツを一飲みした。それはもう綺麗に一口で。
ナツの雄叫びが響いていたのに、一切聞こえなくなった代わりにハッピーの驚愕の声が響いた。
『あ、大丈夫だよ。
もう終わったから』
「・・・いやどっちの意味で・・・?」
静かになったところでシオンがそう言えば、ルーシィが頬に汗を流しながら聞いた。