第4章 「あれって魚ってレベルですか!?」
『あー、ごめんごめん。
怒らせちゃった?』
「当ったり前だろ!!
俺の体力とか魔力切れ狙ってんのか!?」
『そー見えたんなら半分正解』
「半分?」
『ドラグニルくんは7年ブランクあるから、どんくらい力加減しなきゃいけないか解んなかったからさ』
「ふざけんなっ、だったら1番強えの見せてやるよ!!」
『おー。
是非ともお願いしようかな』
「その代わり、お前も攻撃しろ!
じゃなきゃ俺も見せねえ!!」
『・・・・・・解ったよ。
んじゃ、頑張って耐えてねー?』
ナツがそう怒鳴れば、シオンはやれやれと言った様子で攻撃する姿勢を見せた。
待ってましたと言わんばかりにナツが「燃えてきた・・・!」と呟く。
ギャラリーもギャラリーでシオンの攻撃、そしてナツの攻撃を見守った。
「滅竜奥義・・・・・・」
「え・・・ちょっと、ナツ!」
『・・・属性創造(エレメントセット)・・・』
「!造形魔法・・・!?」
「いえ、あれは・・・」
「紅蓮爆炎刃!!!!」
『蒼宮淵海(アトランティス)』
ズ・・・っ・・・
ガガガガガガガ・・・ッッ!!!
猛々しく燃える炎を両手に纏わせたナツがその拳を振るう。
いくら何でも滅竜奥義はやりすぎだと声を上げかけたルーシィだったが、次いでシオンが発動させた技にギャラリーと一緒に驚いた。