第4章 めんどくさいなあ
「話はわかった。責任をとりたい一期さんの考えもわかるけどいきなり結婚ってのはないわー」
「ですが主、私は彼女の裸をこの目に焼き付けてしまいましたから」
「そのような発言が怖いのですよ!主も止めてください」
「一期さん自分で何言ってるかわかってる?ドン引きしちゃうよ」
とにかく結婚っていうのはお互い思いあってのものじゃないとダメだから諦めてください!審神者がそう言うと佳乃がそらみろと言わんばかりに一期一振へしっしっと手を振る。
「それでは私は何をすれば」
「何もしないでください!って私は言っているんです!!」
「まあ本人である佳乃がそう言ってることなんだし……」
「そうだ、私と#name#殿が恋仲同士になればよろしい話ですな」
「ダメだこいつ全然わかってねえわ!!!ドヤ顔やめろ!こんな兄じゃあ弟が泣くぞ」
「「いい加減にしろ!!」」
なんとか暴走する一期一振を止めた審神者と佳乃はまだ知らない。実はこの会話が隣の部屋にいた鶴丸に聞かれていて、佳乃の風呂を覗く=佳乃が盛大にビックリすると勘違いを起こした彼が風呂へ乗り込んで来るだなんて、まだ、知らない。
翌日の夜、あの時のように庭の木に吊るされた鶴丸が短刀たちに木の枝でペチペチされている光景が見られたのはもはや言うまでもないだろう。