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連れ立って歩く 其のニ 砂編 ー干柿鬼鮫ー

第13章 砂の若い衆、木の葉の若い衆、はぐれ若い衆、時々長老


「やかましい!人が盛り上がってんのに水注すんじゃねェよ。火の用心しなきゃねえのはテメエの花火だろが。いつまでも調子ン乗ってパンパンパンパンやってっとそのうち自慢の髷がアフロになっぞ。高木ブーか、テメエは!」

「誰が高木ブーだ、サル。オイラがアフロになるときゃあ必ずテメエも道連れにしてやっからな!ハリボテみてェなアフロ頭で風影と愛でも囁いてろ!ぷ。だっさ。だっさあ。サイコーじゃねえか、うん?」

「俺の弟は毒キノコと愛を囁き合うような男じゃねえじゃん」

「大丈夫ですよ。アフロが厭なら坊主にしたらいいんです。ね、キノコさん?」

「誰がキノコだ、この団栗小僧!いきなり突き抜けた事言われて、びっくりだわ。アフロが厭なら坊主にすればいいじゃないってトチ狂ったマリー・アントワネットか、この木の実は。アタシャアンタの愉快な森の仲間じゃねえぞ、仲間が欲しけりゃ木の葉に帰ってバンビ丸と連んでろ!ジャンジャンも附けちゃうよ!」

「ばッ、テメエ、何勝手に人ン事売ってンだ?何で俺が森の仲間になんなきゃねェんじゃん!髷か白眼を附けりゃいいだろ?冗談じゃねえじゃん!」

「いや、ジャンジャンならどこ行ってもやってけるって。な?」

「な、じゃねえし!訳わかんねえし!ホント化けだな、テメエは!」

「あん?何言われてンだかわかんねェぞ?ホントジャンジャンだな、オメエはよ」

「まあまあ、ボクなら構いませんよ。仲良くしましょう?」

「・・・お前は団栗でいいのか?ロック・リーじゃなくドング・リーになるつもりか?そのあかつきには絶対三班から抜けてくれよ。笑えて仕事にならないからな」

「止めなよ、ネジ。何言ってんの、もう。ドング・リーなんて、・・・ドング・リーなんて・・・ドン・・・・グ・・・り・・ブッ、ブプッ、は、あは、アハハハ!!!何だそりゃ、ドング・リィ?バッカみたい!アハハハハハハ」

「あ、団子のカワイコチャンが壊れた。責任とりやがれですヨ、白眼くん」

「あ?はあ?何だ?何で俺が・・・」

「や、明らかにちょっと巧い事言っちゃったみてえな顔してたぞ、オメエ?うん?巧すぎて団子娘がツボっちまったんだ。笑い止ませろ、お笑いマイスター。・・・オメエ、黒目はどこやった?実は気になってしょうがねえんだ。ちょっと出して見ろ、うん?」

「止めろッて。人の黒目なんかほっときゃいいじゃん?」

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