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連れ立って歩く 其のニ 砂編 ー干柿鬼鮫ー

第13章 砂の若い衆、木の葉の若い衆、はぐれ若い衆、時々長老


「取っ捕まえてなんかねえじゃん。人聞きの悪ィ事言うな。弱ってたのを保護したんじゃん」

カンクロウは、デイダラに今一つ力の入らない抗議をした。利用する気らしいチヨバアたちの様子を考えると強い事は言えない。

「あのシワクチャにしてはなかなかの値をつけて引き取ってくれた。矢張り牡蠣殻は金になる。俺の目に狂いはなかった」

胡乱な男が何故か満更でもなさそうに呟く。カンクロウは眉を上げて暁の装束を纏った男を見やった。

「アンタか、貝殻をチヨバアに渡したのは。正直迷惑じゃん。お陰でこっちがゴタゴタしちまってんじゃん」

「だから返して貰いに来た」

男ー角都は腕組みしてカンクロウを見返す。

「まあ出張るまでもなかったな」

藻裾がにやりと笑って頷いた。

「アニサン牡蠣殻さんを捕まえてんだもん。流石捕まえてなんぼの捕食動物、仕事が早ェ。スピルバーグにスカウトされちゃうよ?E・Tばりに主役張っちゃうよ?CGなしでジョーズしちゃうよォ?漁船も食っちゃうしカップルもリア充感ごとよく噛んじゃうよ?シャーシャッシャッシャッ!」

「アーロンですね?ボクもワンピースは大好きです!ゾロの心意気にはグッと来ますよ」

「いや、ワンピースと言えばシャンクス。彼なしにルフィの海賊魂はあり得なかった。あの漢の侠気は漢も惚れる。魁男塾も真っ青だ」

「うん?ワンピースっつったらサボだサボ。あの可愛いげのある男の中の男抜きにワンピースは語れねえぞ、あ、白眼?うん?何か怖ェな、アンタの目」

「団栗くん、わかってるねえ。ゾロはサイコーだ。普通口に日本刀咥えっかい?どんだけ歯力あんだっつの。萌え!けど残念、ローには敵わないよ、ローには。医者だってのに何あの帽子!婦長さんに手術室から叩き出されるっての、もう萌え萌え!んもうアタシの盲腸捧げちゃうよォ!婦長にチョーパン喰らしちゃうからァ!院長だって抹殺しちゃうし、ドクターKなんかアタシのオペで他界させちゃう!ハイアンドローったらローでしょおォォ!」

「全ッ然わかんねえじゃん。何言いたい訳、アンタは」

「いや、彼女の熱い思いは十分伝わってきましたよ!ローが好きなんですね!ところでこの白眼の彼は団栗じゃありませんよ?ネジです」

「そうだな。木の葉の日向のルーキーだよな。で団栗のアンタは中忍試験で我愛羅と当たった体術使いのロック・リーだ」


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