• テキストサイズ

連れ立って歩く 其のニ 砂編 ー干柿鬼鮫ー

第23章 大ハード


大蛇丸の視線に促されて中を覗き込んだデイダラと藻裾は再びポカンと口を開けた。

鬼鮫と波平が斬り合っている。

「・・・・何やってんの、あの二人?今そういう場合?」

「・・・・うちの鮫もバカだけどアンタんとこのナミヘイも大概バカらしいな?」

「・・・・バカはしょうがねえけどナミヘイは止めてやれって。ナミヒラ。ナミヒラだかんね、あの人」

「バカは嫌いよ」

苦々しげに言い放った大蛇丸にデイダラと藻裾は薄笑いを向ける。

二人が争う床に大穴が開いているのが見えるが、恐らく大蛇丸はそこから現れたのだろう。しかも穴の大きさから考えて、わざわざ大蛇に化生して現れたと見える。

「まあよ、メタモルフォーゼの最中に襲われる事があんのと一緒でよ、決めのシーンを無視される事もあるってこったよな。うん」

「ドンマイ、元気出せ、オ丸」

「・・・ちょっと待ちなさいよ。今何つった?そこのリトルハナガシラ?」

「リ・・・リトルハナガシラァ?・・・オ丸っつったんですよ、アラシクロバネさんよ」

「ダハハハハッ、何だ、テメエら小人か!二人ともぴったりなとこにはまったな!うん?」

「タツノエンギモノは黙ってろ!」

「タツノエンギモノ!?よりによって!?うお、すげえヤだ!!!!せめてバイブスマダラにしろよ、お願いします!」

「何だっていいわよ、トウチンがついてりゃ皆アンタそっくりじゃない。アンタのその髷、髪じゃなくてトウチンなんでしょ?早いとこどっかのガキに捕獲されて飼育観察されなさいよ。上手く飼って貰えたら何ミリか身長も伸びるわよ?下手打ったら死ぬ程弱らされた挙げ句野放しにされるけどね。フフ」

/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp