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連れ立って歩く 其のニ 砂編 ー干柿鬼鮫ー

第18章 朝から難儀な・・・


昨晩この面子をひき連れて戻ったカンクロウは、鉢合わせしたパジャマ姿のバキに足留めを食らった。

「ご隠居はお休みになっているし、我愛羅は政務、テマリは美容だ。・・・全然納得の行かない顔触れを晒す刻限ではない。カンクロウ、お前、夜遊びした挙げ句悪い友達を連れて帰るとは見損なったぞ」

「ちょ、待て。俺は夜遊びなんかしてねえし、友達なんか連れて来ちゃいねえぞ。大体何だ、ホントにチヨバア様たちゃそんなんなってんの?寝てンの?スイッチ切っちゃったんだ?朝まで再稼働なしって訳?政務?しんちゃん観てんじゃなくて?美容って何だ?妙の間違いだろ?テマリは妙だ・・・・いや、待てって。言い付けに行かなくていいから。止めて。お願い。・・・何か俺可哀想なコになってんじゃん・・・・おいバキ。水玉のナイトキャップは止めとけじゃん。似合ってんのが凄ェやだ。がっかりする」

「そうか。似合ってるか?フッフ・・・」

「フッフじゃねえじゃん。何で人がっかりさせて喜んじゃってンの?兎に角通せって。大事な話があんだよ」

「明日にしろ。今日の公務は受付終了しました。先生これから水曜どうでしょう観て寝酒タイムです。赤ん坊の頭みたようなブランデーグラスに梅酒のロック入れてグルングルン回しながらモジャモジャを観ます。邪魔するヤツは何人たりとも生かしちゃおきません」

「今日の公務って明けたばっかじゃん、今日。始まったばっかだよ、今日。何だ今日という日をサボるつもりか?」

「屁理屈を言うな。モジャモジャのバズーカを食らわすぞ」

「俺は野性動物じゃねえ。あんな望遠レンズで狙われる謂れはねえじゃん。てか何でモジャモジャのバズーカ?今そこやってんの?」

「いや、対決列島。安田くんがエライ事になっている」

「・・・・それは・・・観なきゃな・・・」

「だろう?予備の宿直室を空けてやるから、そこに片付いていろ。話は明日だ。ハバナイスディ」

「・・・・・はい。ごゆっくり」




「可笑しいと思ったんだ。オメエ風影の兄貴だろ?言わばサラブレットだよな?あんな扱い受ける訳ねえよな、うん?ホントはツナの里の風邪影の兄貴だろ?ならわかるぞ、うん。ツナの里のサラブレットな。うん。間違って来ちゃったんだよな、ここに」

にやにやしながら積み上げられた毛布に寄り掛かって、頭の後ろで手を組んだデイダラが楽しそうに言った。
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