第1章 初登校
一方銀時と晋助は気だるそうに二人一緒に登校していた。
銀「てかさー、ついてくんなよ」
晋「同じ学校なんだから仕方ねーだろうが」
「……………」
銀「あいつさ、桜花。見ねーうちに女になったよな。今朝、お前いなかったら寝技かけてたわマジで」
晋「銀時、手出したら殺すぞ。お前は一生幼馴染やってろ。俺ァごめんだぜ。しかし女ってのはああも柔けェもんなんだな。桜花の肌が…」
銀「ふーーん!!!俺なんか腕枕しちゃったもんねー!桜花足で俺のこと挟んできたもんねー!テメェはそこでのたれ死んでろクソポエマー!ざまーみやがれ!」
晋「それはたまたま今日お前がそのポジションだっただけだろーが!ってかポエマーってなんだよ」
先ほどのふざけた表情とは打って変わり、銀時は真面目な顔して話し出す。
銀「…お前わかってんのかよ。俺たちは幼馴染という絶妙なバランスであいつの隣にいることができてんだ。あいつの高校入学まではうまくこぎつけた。ただ…」
晋「ただ、男として見てもらえるかが難問だ。見られたとして受け入れられなかったらあいつの隣にはいられない。っつーことだろ?」
銀「……まぁビビって妹扱いしてんのも俺たちだがなぁ。受入れられるのは俺かお前か。勝負だ!って時にあのイケメンの登場ですかい!何か俺たちも、ちぃっと焦せらにゃならんかもねぇ」
自転車置き場で楽しそうに話してる桜花と総悟を見ながら二人は不敵な笑みを浮かべた。