第6章 キモチ
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桜花の部屋を出た後晋助は銀時に呼び止められる。
銀「おい。お前、桜花に気ィきかしたつもりかもしんねーけどな、こちとら気になりすぎて眠れる気がしねーんだけど。マジどうしてくれんだよ」
晋助は銀時の方を振り返ると少し笑みを浮かべながらボソッとつぶやく。
晋「よかったじゃねぇか。少しは桜花に意識されてんだ。喜べよ」
銀「はぁ!??思いっきり拒否られてんですけど!!桜花に触りたくてしかたねーんですけど!!禁断症状でてくるわ!!」
晋「付き合ってらんねーな」
晋助は呆れた顔で銀時に目をやると、自分の部屋のドアを開ける。
晋「俺はもっとうまくやる。お前は指咥えて黙って見とけ。じゃあな」
バタン
晋助の後ろ姿を見送る銀時。
銀「んだよ。俺がヘマしたって言いてーのかよあいつ。俺なんもしてねぇっての」
頭をかきながら呟くと、銀時は部屋に帰って行った。
バタンと銀時のドアが閉まる音が聞こえると、ため息をつきながら晋助が呟く。
晋「俺ァ、お前みてぇにヘラヘラ軽々しくあいつに触ったりしねーよ。銀時、お前は俺よりもあいつに近づきすぎたんだ。」