第6章 キモチ
桜「どうしたの、銀ちゃん?喧嘩してないで晋くんが持ってきてくれたピザ食べよーよ?」
銀「!!!!そ!!そうだな、そうしよう!!」
晋「………焦りすぎ……」
銀「うっせ!!!!!」
三人でテーブルを囲みながらピザを頬張る桜花。
桜「んーーーー♡おいしいね!晋くんの持ってきてくれたピザ!」
銀「普通だな。いつも通りだ。」
桜「え?そうかな?とってもおいしいけど……」
銀「ピザのことじゃねーーーーよ!!」
そう言うと銀時は大きな口を開いてピザを頬張った。桜花は不思議そうに銀時のことをみると晋助に話しかける。
桜「ねぇ晋くん。どんなバイトしてるの?」
晋「イタリアンのホールと調理。どっちもやってるが、忙しい時はホールの手伝いしてる」
桜「え?晋くんが接客?あんまりペラペラしゃべる人じゃないから想像つかないかも……」
晋「桜花。俺ぁ何事も臨機応変に対応できる男だぜ?どうだ、今度店に食べに来てみるか?」
桜「えー!!行きたい行きたい!!友達も連れてっていいかな?」
晋「別に構わねぇが」
桜「ありがとう晋くん」
晋助は桜花の頭を撫でる。笑顔の桜花を見て、銀時はピザを食べながら話し出す。
銀「桜花、晋助は触ってもいいのに俺はダメなのかよ」
桜「え?……いや…これは……違くて……」
桜花の顔が赤くなる。
銀「お前さ、今日あいつここに来ただろ?何しに来たんだよ。なんかあったんだろ?」
桜「え?何で知って……」
銀「マンションの下で見かけた。」
晋助が手を床につく体制になり、二人の話を聞いていた。
銀「俺のことでも言われたのか?態度、おかしすぎんだろ」
桜「ち、違うの。ちょっと喧嘩しちゃって……銀ちゃんは全然関係ないよ」
銀「だったらなんで……」
桜「と、とにかく銀ちゃんは当分私に触っちゃだめなの!!」
その言葉を聞いて銀時は隣にいた桜花の手首をつかむ。
銀「はぁ?ふざけんなよ!理由もわからねぇのに変な態度されて………」
桜「………!!!!!」
真っ赤な顔の桜花。
銀「!!!なっ!!!!」
思わず手首を離す銀時。正面にはバキボキ腕を鳴らす高杉がいた。