第5章 いちご牛乳の香り 【微エロ】
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ピコーン
14:25 LINE 土方十四郎
今日は天候が悪すぎるので中止にします。せっかく提案してくれた桜花には申し訳ないが、次回ということで。
ピコーン
14:25 LINE 神楽
OK!みんな風邪ひくなよー!
桜花の携帯が鳴る。みんなと校門前で登録したグループLINEだ。河が氾濫するくらいの大雨でパーティは中止になった。少しだけ安心する。今は総悟の事が気がかりだった。みんなが来たってきっと桜花は自然に笑えていなかった。桜花から総悟にLINEは送ってある。返事はまだない。
総悟の言葉の意味を考える。家族同然の銀時達の事を今までそういう目で見たことがなかった。銀時達が桜花に触れるのは小さい頃から当たり前のことだったのだ。
ーーーー眠い。昨日遅くまで銀時達とパーティしていた桜花は、酷い睡魔に襲われた。総悟のメールを待ちたいのに……
いつの間にか桜花は自室のテーブルの横で寝ていた。横にベットがあるのに、這い上がる力も出ない。